行政書士Aの骨格

出来事の記録により、『気づき』の共有が出来ればと思ってます。

行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その4

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過去問をマーキングした場所の傾向から、次回の試験に出題される可能性がある条文・判例をつぎつぎと学習対象としてチェックしていくわけです。

 

自分が行ったのは、民法は物権・債権、行政手続法、行政不服審査法行政事件訴訟法国家賠償法憲法と、以上の条文・判例について、記載されているものは全てチェックしその中からピックアップしました。

この範囲の中では、判例六法に記載の条文・判例では、チェックマークが付いているもの以外から本試験で出題されたものは、一つも有りませんでした。

つまり答えられない問題は、判例六法が持ち込みOKだったとしても解らなかったという事ですので、そのような問題を落としても合否に影響はありません。

 

ここが肝なのですが、この作業は大変手間と時間が掛ります。

そしてピックアップしたものを覚えていく作業がありますので大変だし、とても半年、10ヵ月ではやりきれないということで学習し易いテキストと過去問、模試という学習スタイルと戻ってしまいたい気持ちになります。

これで合格となればいいのですが、前述したとおり試験中テキストを見ながら行っても合格点に届かないようであればいくら努力をして、それを学習しても意味が有りません。

その一方、判例六法でピックアップした部分を見ながら試験を受けることが出来れば、満点は無理でも合格点には届きます。(ピックアップする範囲を合格できる範囲まで広げる必要はあるが)

 

何年も予備校に通い合格できずに最終的に撤退してしまうといったことを考えれば、ピックアップしてそれを覚える作業に、たとえ2年3年かかったとしても確実に知識は積みあがります。

もちろん直近の試験に照準を合わせた学習はしますが、それとは別に自身で選択した範囲を継続してつぶしにかけていけば、もし今回だめだったとしても次回、次々回と確実に可能性が高まっていき、どこかで必ず合格できる実力は付きます。

 

仕事に合間の学習時間では、過去問を判例六法にマークし出題が予想されるところに印を付けるといったここまでの作業で一ヶ月以上かかってしまうかも知れません。

それから覚え始めるとなると、この学習のみ専門にやるとかでなければ人によっては1年2年という期間が必要となるかも知れません。

だからといってピックアップした範囲を100%網羅出来ないと合格の可能性がないかといったらそんなこともないのです。

50%しか手を付けられてなかったとしても、そこの中から出題されれば答えられるわけですから。

しかし、まったく手を出さずに0%なら、テキスト以外の範囲は運のみの勝負となります。

それに頭から順に取り掛かかる必要もありません。自分は最初から順番に学習しつつ、より重要そうなものは☆マークをつけていたので、時期を見てそちらを優先し先に覚えるよう調整していました。

 

この方法は自分にとっては保険的な意味合いもありました。

今回取り組めた範囲で合格できればそれで良し、不合格でも残りの部分をつぶしていけば何回かで必ず合格ができると確信を持って、目の前の試験に捕らわれずに学習が出来るようになりました。

 

だって法学部出身者・法科大学院生・他の法律系の有資格者と全くの初学者を比べたら、それぞれベースもスタートも違います。

専任と仕事の傍らで行うのもかけられる学習時間が変わりますし、記憶力についても個人差があります。自分に合った適切な学習内容と学習期間の設定は重要となります。

 

次はピックアップしたものをどうやって覚えていったかをお話しします。

 

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行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その3

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学習方法を変えようと資料探しを行っていた中で辿り着いたもの

 

それは六法です。それも判例がついた「判例六法」だという考えに至りました。

 

これを聞いて「なんだ当たり前じゃないか」と思われたかもしれません。しかし確実に合格するにはどうしたら良いかと考えてみると、分厚い判例六法を一言一句全部覚えれば、法令に関しては確実に合格水準に達します。

この頃は究極まで突き詰めて考えてみようと思っていたので極端なところから考えが始まっています。

もちろんこれまでも六法を使い条文を引いて覚え、判例を確認していましたが、その範囲はテキストの範疇でしか見ていませんでした。

 

判例六法を全部覚える、これは分量的に現実的ではないのも事実です。

そこで次の段階で判例六法の中から合格に必要な範囲をどこまで絞るかという問題となりますが、その前に新たに購入する判例六法の選定についてお話しします。

 

条件として、自分は自宅での学習は苦手だったので、外に持ち運びができるタイプをと探していたらカラフルでポップなデザインのサイズは小さめな、「有斐閣 判例六法」が目についたのでそれを購入してきました。

文字の大きさをとるか持ち運びをとるかということでサイズが小ぶりのこちらにしましたが、厚みと重さはそれなりにありますので、最悪裁断すればいいと考えていました。(結局最後まで裁断はせずそのまま使用した)

 

自宅で学習するので持ち運びは考えなくてよい方は、もっとサイズが大きいものの方が良いかも知れません。文字の小ささはかなりのもんですから。

 

さて真新しい判例六法を購入し、その中の膨大な量の条文・判例からどうやって絞りをかけるかです。

最初に行ったことは、本試験の過去問を「この問題を解くためにはどの条文・判例を見ればよいかな」と一肢一肢判例六法で確認し、条文問題は条文、判例問題には判例にそれぞれ出題年度と択一、記述などの印をつけていきました。

さすがに10年分はやらなかったですが、直近の年度から5~6年分くらいこの作業を行い、あとは過去問の演習を行ったときの答え合わせは判例六法で行いそのつど上記のマーキングをしました。

一つ問題点があって紙が薄く普通のペンだと裏に写ってしまうので、超薄い蛍光ペンと色つきのシャーペンの芯を使いました。

この作業を行ったのは、行政法関連(地方自治法を除く)・民法憲法のみだったと思います。配点の問題と後のものは条文中心の出題傾向だったので。

 

ここまでやって内容を分析してみますと、傾向がビジュアル的によくわかります。

繰り返し出題されていて年度の数字がたくさん付いているもの、条文中心の論点・判例中心の論点、一つの条文でバリエーションのある判例群が一問で網羅されているもの等、「出題者はこんな感じに出しているのか」と明確になります。

 

憲法はなかなか判例六法では明確にならない部分が比較的多かったような記憶が有ります。

つまり学説的な論点も出題されているので、もし追いかけるならいわゆる学者本にも手を出すことになると思いますが、辞書的に使う為にその論点が載っている書籍を持っていても良いのではと思います。

中には難解な書籍もありますが、テキストですと紙面の都合上簡潔に記載されている部分も詳しく説明されていますので非常にわかり易く、独学で質問が出来る場がない場合は理解が進みますので。

ただ、あくまでも深追いせずに辞書的にです。

 

話しが逸れましたが、出題されているところが明確になり早速勉強をと行きたいところですが、ここまでですと基本的にテキストと大差が有りません。

なので次の本試験で出題される可能性がある部分を選んでいく作業が必要になります。

判例六法につけたマークを見てみるとわかると思うのですが、テキストだと圧倒的に判例が不足しているので、その分の知識を判例六法で補っていきます。

 

どこが出るのかわからないのに、そんな予想が出来れば苦労はしないと思われるかも知れません。

しかしマークがついている部分から傾向を掴んでおくと、この判例が出題されるということはこっちが出てもおかしくないなと見えてきますので、その判例には学習対象となることがわかる何か印をつけていきます。

それと判例群を見てみると論点に特徴のある判例が有りますので、そこにも印をつけていきます。

 

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祝!! 事務所ホームページがとうとうポールポジション獲得【google検索】

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事務所のWEBサイトをwordpressで作成してからずっと、ほぼ毎日キーワードを入力しgoogle検索をかけて何ページ目に載っているか確認してきました。

当初は、1ページ目から順に見ていっても「無い」、5ページ、10ページと見ていっても「やっぱり無い」と全然引っかからず、とうとう最後のページまでいっても見あたりませんでした。

WEBサイトを営業ツールにしようと始めた訳ですが、その壁の厚さに弾き返され、道程の遠さに愕然としていました。

 

そんなことも有りながらも、ちょこちょこサイトの作成を進めていましたが、ある日突然6ページ目に事務所の名前が現れた時は、やっとこさレースに出場出来たような気がしました。

 

子供の頃、自動車では星野、中嶋、二輪車では平忠彦、ケニーロバーツ、そしてF1ブームが始まり中嶋が参戦しセナ、プロストと特別にのめり込んだ訳では無いのですが、テレビでレースが放送されていればついつい見てしまっていました。

レースの本選の前にスタートするポジションの並び順を決めるタイムトライアルを行う訳ですが、一番速かったタイムの選手が一番先頭の「ポールポジション」を獲得できるわけです。

ポールポジションはもちろん有利です。

しかし本選のレースでは何があるかわからず、実力者が予選ではマシンの不調から下位スタートとなっていたのに、ジリジリと順位を上げ先頭でスタートしたマシンをとうとう抜いて優勝するなどのシーンには、子供ながらに熱くなるものがありました。

 

話しを検索の順位の方へ戻しますが、事務所サイトの表示は暫く5ページ目、6ページ目辺りに固定されていましたが、徐々に順位を上げ3ページくらいに表示されるところまで来ていました。

 

この間、なんだかんだ忙しくて、実はあまりコンテンツを増やしたりページを更新したりしていませんでした。

 

ここの所に来てやっと文字数が少なくても良いから日々の活動報告も載せておくかと、300文字程度を二日間ばかり書いてみました。

そうすると本日いつもの事務所検索のルーティンをしたら急に最初のページで表示されていました。

たまたまなのか、ページを更新した所為なのかはわかりませんが・・・。

 

キーワードは「東京都○○市」「行政書士」で、厳密にいうと先頭から支部会のサイトなどが2~3続きますが、事務所のサイトでは1番となっていたので、新たに参戦した者としてはこれ以上言う事はありません。

 

レースの本選はここからなので、攻める所は攻めつつも無事に走り切れるようにしようと思います。

まあ、でもうれしい。

行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その2

ずっと学習をしてくると通常は試験の日が一番実力の高い状態ですが、疲れもピークとなっています。

それで試験終了後は気持ちが解放されてしばらく休息を取りたくなりますが、これが合格まで長期化する要因となる恐れがあります。

 

本来は、高まった実力をベースに知識を上乗せしていけば次年度での合格が近づきますが、11月の試験が終わり一旦休むとすぐに年末となり、イベントやらなんやらで、年内は休んで年明けから気合をいれようとなります。

そして一月に入るとまだ合格発表がされていないので、その結果を見てから始めようとなり、さすがにこのくらい空けると折角貯めてきた知識の貯金がかなり減っていて、しかも期間も、あと9ヵ月しかないという厳しい戦いとなってしまいます。

 

それでは、どうしたらよいかというと試験後すぐに結果を知りたいという気持ちを抑えて、ネット等で解答速報を見ずに合格しているかいないかは関係なく、自分で答え合わせをノンビリ始めるのです。

それで気持ちを切らさずに1月の合格発表を迎えられ合格すれば終了、不合格であれば、そのまま学習を継続することが出来ます。

自分の場合は、試験後の夜はもう限界だったのでその晩は休息して、翌日から答え合わせを自分で行っていました。このように、まだ感覚が残っている内に分析を行うようになってからです。点数が伸びだしたのは。

 

その次に行うことは、テキスト中心で学習していたがやはり足りない部分があり点数が伸びなかったという場合、学習方法を変える必要が出てきます。

大手予備校等のプロが作ったカリキュラムを変更するのは勇気がいりますが、自分で分析をしていれば必要となるものはわかると思いますのでその部分について変更していきます。

そして、それを行う為には学習に使う資料選びをどうするかとなるわけですが、自分の場合、仕事の合間を縫って学習をしていたので当初は学習量が単純に足りてないのでテキストを消化しきれてない思っていました。

しかし、もう一度よく考えてみようと作戦を立て直しました。

 

まず最初に行ったことは資料選定は正しかったのかを確かめる為に、前述した今回の試験の為に使用した資料で答え合わせをしてみました。

結果は、いくらテキストを見ても答えの確認できない問題が多く、条文・判例も学習した範囲では対応出来ていませんでした。

この結果を受けて、使ってきた資料だけだと点数がとれないという事がハッキリわかりましたので、次の資料探しの段階に移りました。

 

これさえ覚えれば合格点がとれるものは無いかと、色々と大きな書店に出かけて見たりしましたが、どれも似たり寄ったりで確実に点数がとれる資料が見つかりません。

そこでどうしようかと思いを巡らしてみると、一つだけあるということにふと気が付きました。

 


 

 

行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その1

行政書士業務を行う為には、国家試験に合格しなければなりません。

この難易度が微妙なところで司法試験や公認会計士試験のように難しい訳ではなく、かといって自分が受けた当時は合格率が一桁%台だったので、ちょっと勉強してすぐ受かるかというとそれ程簡単でもなかったです。

自分にとっては難しい試験と感じました。ただ仕事をしながらでも合格ができる試験でもあると思いますので参考になればと思い、情報を共有したいと思います。

 

自分の場合、複数回かかって合格しているので、それほど優秀な受験者ではなく随分と遠回りしてしまいました。

振り返って考えてみると最低限必要な学習分量は、仕事をしながらでも、うまくいけば1年、時間がかかっても2年くらいで済む程度だと思います。

学習時間の違いは元々持っている知識の量と、学習に割ける時間数によって変わってくると思いますので、人それぞれだと思います。

 

自分の場合は法律に関しては初学者だったので、学習方法がよくわかりませんでした。そこで一年だけ大手予備校に通うことにして、そのテキストを中心に学習を進めていました。

結果として、この方法ではなかなか点数が伸びませんでした。

 

もちろんこの方法で合格される方もいるとは思うのですが、法律の素養があって、一般知識も安定して高得点(14問中10問以上)を取れる力があり、なおかつ記述式の問題がそれなりに点数をとれたといった方は、予備校のテキスト中心で短期合格が可能だと思います。

一般知識が微妙といった方は、少し本腰を入れて法令を勉強しないとなかなか厳しいのではないでしょうか。(自分の場合はこちらのグループです)

 

まず、予備校のテキスト中心の勉強方法ですが、予備校のテキストは大変良くまとまっていて勉強がしやすくなっていますので、非常によくできていると思います。

しかし行政書士試験の予備校での学習期間っていうのはだいたい半年~10ヵ月程度だと思いますが、この期間内で収めるためには合格に必要となるカリキュラムを全てテキストに網羅し、講義の時間のみでこなしていくのは難しいのではないのかなと、そう感じました。

ですから足りない部分があるのかどうか、それを確かめる方法として最初に行うべきことは、これから試験を受ける為に使っているテキストで、その試験問題の答え合わせをすることが良いです。

 

具体例を挙げますと、平成30年度11月の試験を受ける為に使っているテキストで、平成30年度11月の試験後に答え合わせをします。

ですが、当然これは出来ません。まだ試験が行なわれてないのですから。

そこで以前の過去問と符合するかどうかと、今年度のテキストで確認してみても、これはその論点が載っていて当たり前です。

テキストは過去問をベースにして作られていますので、大きく刷新されていなかったとしても欄外に注意書きとして、前年までの過去問が補足説明されていたりします。

 

それではテキスト中心の学習で合格圏内に入る実力がつくかどうか確かめる為には、どうしたらよいでしょうか?

 

それには二つの方法があります。

一つ目は前年度の試験を受けるために使われていた過去のテキストを中古品等でなんとか手に入れて、そのテキストで前年度の試験の答え合わせをしてみて合格点が取れるかどうかを確認してみることです。

そのテキストの文面を一語一句全て覚えたとしても、合格点には至らなければいくら勉強しても、その方法では難しいということです。

もし、そのテキストを見ながらなら合格点をとれるとしたら、そのテキストの今年度版も非常に優秀だと思いますのでそれをやり込めば点数が伸びる確率は上がるでしょう。(これは講義の中での補足の書き込みや答練等を含めても良いと思います)

 

たまたま当たったという事も考えられるので複数年度は行ってみます。もしそれを行ってみて筋が悪そうでしたら、やり方を変えなければならないという事です。

 

もう一つの方法は、今年度、残念ながら不合格だった場合に行うことが出来る方法です。

これは試験終了後に解答速報等がありますが、それで答え合わせをしないで自分が学習に使ってきたテキストを含む資料等で、一問一問、答えを確認していきます。

それで答えが確認できれば学習が足りなかったということで、引き続き同一の資料で学習を続けやり込みます。

ですが、確認してみても合格点に足りないようならば、試験中にその教材を持ち込んで見ながら行っても合格ができないということになるので、やり方を変える必要が出てきます。

 

誰しも一発合格を願って始めると思うのですが、現実はほとんどの人間が不合格となります。何年かかっても合格出来ない方やあきらめて撤退していく方も多いですので、2年3年かかっても受かるというのは、まずまず良い方だと思います。

 

そういった部分を見据えた学習をした方が結果的に合格している可能性が高いのではないかと考えます。

 



 

コーラがくれた夏の味=カフェイン

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人は何かしらの嗜癖を持っていることもあるかと思いますが、自分の場合はカフェインでした。

これは子供の頃からのことで、コーラに対して異常に執着し、太古の世界で特別な飲み物として崇め奉るかのように、畏敬の念さえ抱いていました。

 

熱い夏場の小学校で当然喉が渇くのですが、当時唯一の水分補給は、あの湾曲して角度が360度回りいくつか並んでいる蛇口の水道のみとなっていました。

自分はこの水の独特の臭いと温さが大嫌いでしたが、熱い中、喉が渇けば飲むしかなかったわけです。

 

小学校も高学年になるとおやつに何を飲食するかの裁量権も少しは出てきます。

その頃には既にコーラの存在が大きいものとなり、学校で喉が渇いてもあえて鬼門の水は飲まずに、家でキンキンに冷やしている特別な飲み物コーラを一気に飲むという快感を覚えました。

仕事帰りに一杯やる新橋のサラリーマンのおっさんのようなシステムの導入です。

 

小学生にして覚えたそんな嗜好品コーラも大人になる頃にはカロリーゼロに代わり、そしてコーヒーへと変遷していきました。

ずっと愛飲していましたが、ある時期を境に一切のカフェインを摂取しなくなりました。別の機会にお話ししますが、体調が合わなくなったことが原因です。

 

そしてその後、随分と飲んでいなかったコーラを前職時代に復活してしまうのですが・・・。

 

自分にとってコーラとはコカ・コーラの味のみが唯一絶対コーラとして認めていました。それは段々とコカ・コーラゼロへと代わるのですが、やっぱりメーカーはコカ・コーラでした。

色々なメーカーから○○コーラと名前がついた商品が販売されましたが、どこか駄菓子のコーラ味っぽい風味をした「本物感」のないところが好みでなかったのです。

 

そして前職時代、結構な寝不足からコーヒーを飲んで乗り切ろうと自販機の前に立つと加糖のものしかありません。

なるべくなら無糖をと思い、目を横にやってみると、カフェイン系の飲料の商品はデカビタCメッツコーラだけだったので、カロリーゼロのメッツコーラを買ってみました。

「まぁどうせ駄菓子風味のあれだろ」と高を括って何年かぶりに一口飲んでみると「アレ、美味しい」、炭酸がキツめで自分好みという味に、他メーカーとしては初めて認めたコーラでした。

そのことがあり、全然別の場所でたまたまメッツコーラが目に入ったので飲んでみると「ん、なんか違う」、味が職場の自販機とはなんか違うのです。

 

気のせいだったのかなと、もう一度職場のメッツコーラを飲むと明らかに炭酸の強さに違いがありやっぱり美味しいのです。

何だこりゃと思いよくよく見てみると、同じメッツコーラでもペットボトルの形状に違いがある事に気づきました。

外で飲んだのは寸胴型で真っ直ぐ、職場はひょうたん型だったので形により味が違うという仮説を立て、たまたま補充にきたメーカーさんに尋ねてみました。

メーカーさんは「そうなんですよ」と力強くこたえ、確かに炭酸の強さが違うという話をしてくれました。

そういたしますと、もう止まりません。昔取った杵柄とばかりに「違いに気付いたスゴイ自分」が盛り上がり、周りにもお薦めをし始めました。

まるで、昔有名なガンマンだったクリントイーストウッドが年老いて流れ着いた土地で、何年も手にしていない銃によって街を救うかのごとく気分は上がり切っていました。

 

まあ現在は一滴も飲むことはなく、もっぱらノンカフェインコーヒーなのですが。

 

氷が入ったコップのコーラに口を近づけると炭酸がシュワーとなり、口の周りにプチプチと弾けます。あの日のコーラの味が自分にとっての夏の味です。

数十年ぶりに記憶のタイムカプセルが開いた

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出典:国土地理院WEBサイトを当ブログが抜粋 多摩モノレール基地周辺1974年

 東京都立川市の街は再開発によりものすごく様変わりを続けていますが、それを行う為には広大な土地があるという条件が必要なってきます。

 

通常の駅周辺は建物が密集して用地買収などがボトルネックとなり大規模な開発は難しいのですが、立川駅周辺は飛行場や軍事工場などの軍事施設跡地が広く残っているので、開発には申し分のない環境となっていました。

そこへ道路が整備され、官公署が入り、IKEAららぽーとと施設が建ち並んでいます。

そんな場所も子供の頃は柵で仕切られた異空間であり、中に入ることは出来なかったので外から眺めながら南北道路を通っていました。

 

現在でもそうですが、立川駅周辺はこのあたりでは一番大きな街でしたので、近所に無いものを買おうとすると立川の百貨店で買い物をして、丸井の最上階にあった森永レストランでお子様ランチを食べるのが定番のコースでした。

 

もう少し大きくなると友達と自転車で映画を見に行ったりしていたのですが、通るたびに気になっていた建造物が柵の向こう側にありました。

周りの人間は特に気にしている様子はなかったのですが自分は妙に引っかかっていました。形状はコンクリート製の横長の長方体が二本むき出しになっており、形はどう見ても駅のホームですが、立川駅からはだいぶ離れています。

なので駅ってことは無いよなと、軍関係の施設の名残だろと思いつつ、いつの間にか、その存在を気にも留めなくなっていました。

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出典:国土地理院WEBサイトを当ブログが抜粋 多摩モノレール基地周辺2008年

それから時は流れて数十年、地元周辺の廃線跡などを調べていたら立川~国立間から分岐して、現在遊歩道になっている所を通り旧立川飛行場まで伸びている引き込み線があることを知りました。

軍事用の貨物を載せていたのですが、そういえば変な所に線路の跡みたいのが有るなあと、もう成人した頃になってこのあたりをうろついていた時に思っていた場所が線路だったのです。

 

成程とそのままずっと辿ってみました。そうすると現在の多摩モノレール基地のあたりまで続き、そこまで行ってアッと数十年前の記憶が蘇り一気に繋がりました。

 

あれは駅のホームで間違いなかったと、その当時モノレール計画がすでにあったので将来の為のものかと考えたりもしましたが、もっとずいぶん昔に使われていたものだったのだと時空を超えて繋がり、そのタイムスリップした感じがなんとも言えない瞬間でした。

 

現在も同じような位置にモノレール基地があるのは、なんか意味があるのかなと考えたりしますが、将来ふとしたことで繋がる瞬間の来る日があるかも知れません。

 

その日を楽しみにして、日常の気になったことを記憶のタイムカプセルに放り込んでおきます。