行政書士Aの骨格

出来事の記録により、『気づき』の共有が出来ればと思ってます。

行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その1

行政書士業務を行う為には、国家試験に合格しなければなりません。

この難易度が微妙なところで司法試験や公認会計士試験のように難しい訳ではなく、かといって自分が受けた当時は合格率が一桁%台だったので、ちょっと勉強してすぐ受かるかというとそれ程簡単でもなかったです。

自分にとっては難しい試験と感じました。ただ仕事をしながらでも合格ができる試験でもあると思いますので参考になればと思い、情報を共有したいと思います。

 

自分の場合、複数回かかって合格しているので、それほど優秀な受験者ではなく随分と遠回りしてしまいました。

振り返って考えてみると最低限必要な学習分量は、仕事をしながらでも、うまくいけば1年、時間がかかっても2年くらいで済む程度だと思います。

学習時間の違いは元々持っている知識の量と、学習に割ける時間数によって変わってくると思いますので、人それぞれだと思います。

 

自分の場合は法律に関しては初学者だったので、学習方法がよくわかりませんでした。そこで一年だけ大手予備校に通うことにして、そのテキストを中心に学習を進めていました。

結果として、この方法ではなかなか点数が伸びませんでした。

 

もちろんこの方法で合格される方もいるとは思うのですが、法律の素養があって、一般知識も安定して高得点(14問中10問以上)を取れる力があり、なおかつ記述式の問題がそれなりに点数をとれたといった方は、予備校のテキスト中心で短期合格が可能だと思います。

一般知識が微妙といった方は、少し本腰を入れて法令を勉強しないとなかなか厳しいのではないでしょうか。(自分の場合はこちらのグループです)

 

まず、予備校のテキスト中心の勉強方法ですが、予備校のテキストは大変良くまとまっていて勉強がしやすくなっていますので、非常によくできていると思います。

しかし行政書士試験の予備校での学習期間っていうのはだいたい半年~10ヵ月程度だと思いますが、この期間内で収めるためには合格に必要となるカリキュラムを全てテキストに網羅し、講義の時間のみでこなしていくのは難しいのではないのかなと、そう感じました。

ですから足りない部分があるのかどうか、それを確かめる方法として最初に行うべきことは、これから試験を受ける為に使っているテキストで、その試験問題の答え合わせをすることが良いです。

 

具体例を挙げますと、平成30年度11月の試験を受ける為に使っているテキストで、平成30年度11月の試験後に答え合わせをします。

ですが、当然これは出来ません。まだ試験が行なわれてないのですから。

そこで以前の過去問と符合するかどうかと、今年度のテキストで確認してみても、これはその論点が載っていて当たり前です。

テキストは過去問をベースにして作られていますので、大きく刷新されていなかったとしても欄外に注意書きとして、前年までの過去問が補足説明されていたりします。

 

それではテキスト中心の学習で合格圏内に入る実力がつくかどうか確かめる為には、どうしたらよいでしょうか?

 

それには二つの方法があります。

一つ目は前年度の試験を受けるために使われていた過去のテキストを中古品等でなんとか手に入れて、そのテキストで前年度の試験の答え合わせをしてみて合格点が取れるかどうかを確認してみることです。

そのテキストの文面を一語一句全て覚えたとしても、合格点には至らなければいくら勉強しても、その方法では難しいということです。

もし、そのテキストを見ながらなら合格点をとれるとしたら、そのテキストの今年度版も非常に優秀だと思いますのでそれをやり込めば点数が伸びる確率は上がるでしょう。(これは講義の中での補足の書き込みや答練等を含めても良いと思います)

 

たまたま当たったという事も考えられるので複数年度は行ってみます。もしそれを行ってみて筋が悪そうでしたら、やり方を変えなければならないという事です。

 

もう一つの方法は、今年度、残念ながら不合格だった場合に行うことが出来る方法です。

これは試験終了後に解答速報等がありますが、それで答え合わせをしないで自分が学習に使ってきたテキストを含む資料等で、一問一問、答えを確認していきます。

それで答えが確認できれば学習が足りなかったということで、引き続き同一の資料で学習を続けやり込みます。

ですが、確認してみても合格点に足りないようならば、試験中にその教材を持ち込んで見ながら行っても合格ができないということになるので、やり方を変える必要が出てきます。

 

誰しも一発合格を願って始めると思うのですが、現実はほとんどの人間が不合格となります。何年かかっても合格出来ない方やあきらめて撤退していく方も多いですので、2年3年かかっても受かるというのは、まずまず良い方だと思います。

 

そういった部分を見据えた学習をした方が結果的に合格している可能性が高いのではないかと考えます。