行政書士Aの骨格

出来事の記録により、『気づき』の共有が出来ればと思ってます。

行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その5

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次にピックアップしたものをどうやって覚えていくかです。

全ての論点を想起して記述できるくらいのレベルまで覚えるのは理想ですが、それだと当然時間がかかってしまいます。そこで、記憶のレベルに次の様な段階をつけていました。

  1. 問われた条文・判例を想起して完全に記述できる
  2. 記述までは出来ないがそれ単体で正誤が判断できる
  3. 比較すれば正誤が判断できる
  4. なんとなく見たことがある

配点からいっても記述問題である程度の点数を取る必要があるので、記述問題用のリストを作り完全に書けるようにしておきます。

 

記述問題ではそれほど凝った法的思考を試されるようなものは出なかったような気がします。

条文・判例を知っていて書けるかだけですが、ただの丸暗記ではなく問題が何を問うているかを理解する為には条文・判例の要旨を押さえておくことも大事です。

 

現在はわかりませんが、当時は過去の択一問題で出題された論点から記述問題が一問は出題されていました。前年の問題からが多かったような記憶があります。

それと過去に記述問題として一度出題されたら再び同じ問題が記述で出ることはあまり有りませんでした。

特に民法行政法は過去随分と遡り、まだ出題されてなく、これはあやしいなという論点はレベル1に重要度を上げます。

 

実際、試験当日の朝少し早めに会場近くに入り、ウォーミングアップ用の最終見直しリストを確認していた中から1問そっくりそのまま記述問題が出題されました。

ほぼ完全に解答できましたが、ラッキーというより「やっぱり出たか」といった感じでした。

 

地方自治法を除く行政法の条文と、ど定番の重要判例に関しては、このレベル1に設定していました。たとえ記述問題で出題されなくても、多肢選択式問題の正答率には影響したと思います。

 

上記以外のものは基本的にはレベル2を目指しますが、レベル4であってもギリギリのところでは意味があります。

テキストのみで学習していると見たことがない判例が出題された場合、自分が知らないだけかも知れないと思い正誤の判別が出来ません。

しかし判例群に目を通してピックアップするという作業を行っていると、特徴的な判例は選定の際に引っかかっているはずなので、これだけ特徴があるのに見た記憶がないとなると誤りの可能性が高いとなります。

ここまでにしておけば100%ではないですが、消去法に使え正答率が上がります。

 

この学習方法を行っていて感じた出題者の意図は、

A、テキストに載っている内容や、過去問にも何回か出てきているような基本的な論点は押さえているか。

B、テキストだけの範囲ではなく、それ以外の学習もしているか。(特に判例)

C、法的思考力を問う問題。

D、判例六法を見てもわからないような、解答出来なくても合否に影響がない問題。(いわゆる捨問)

このような内容を組み合わせて出題されているような気がします。

 

問題を解いていてスカッと解答できる問題と、何かモヤ~とする問題がありますが、Aのみの学習だと「何これ全然わからない」となります。

そこにBを加えれば消去法で解答が出せたり、少なくても切れる肢が増えるので正答率は上がり捨問も見分けらるようになります。

法的思考力はそもそもベースとなる知識が必要となるので、どちらにしてもA、Bを学習し深めていくことになります。

 

このように自分で設定した基準レベルで覚えたら、そこをチェックして消し込んでいきだんだんと絞っていきます。

分量が結構あるので、一通り終わってから最初に戻るとなると既に忘れてしまっているものも多いので、先へ先へ進めつつ定期的に復習することが大事になります。

軽く目を通す程度でも忘却曲線は緩められると思います。

 

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