季節外れの花火大会と粋?な合いの手
11月23日、もう晩秋というより冬に近いですが、今年は夏の花火大会が中止となった為に代わりにこの時期にという事です。
通常は中止となったらその年は延期をしないのですが、ちょうど何十回記念の年だったようなので改めて行ったようです。
自分は子供の頃からこの花火大会の存在も知っていたし、遠くから見たりしたこともありました。
ですが近くで見る機会はあまりなかったので、今年は事務所から近いので歩いて行ってみることに。
元来、混雑が嫌いなので、こういった場には近づかないようにしていました。
唯一、神奈川県大磯町に住んでいる時に、大磯の海岸近くで上がる花火を砂浜の防波堤にすわりながら、暗い海に同時に写るのを見ていたりしたことがあっただけです。
500発とチープですぐに終わってしまいますが、風情があってこれがまた良いんです。
立川は昭和記念公園だけで33万人くらい集まるということなのでどうしようかと思いましたが、11月だし夏に比べると大分少ないだろうと様子を伺いに出かけたわけです。
立川駅の北口に出ると一気に人が列をなして、会場まで連なっています。
普段も人は多いのですが、ここまで多いのは見たことが有りません。冬でこれですと夏は恐ろしいことになっていることでしょう。
人ごみに流されながら立川駅に近い会場に着くと、物凄い人数が目に入り大丈夫かと思いましたが、公園も広いので混んではいますがギュウギュウではありません。
芝生のスペースは埋まっているので脇の方で立ってみることにしました。
開始は18時と早めとなっており、始まるまで数分なので大人しく待っています。
歩いていると気にならなかったのに、じっと立っていると結構な寒さを感じ周りの人もぶるぶるしていました。
程無く花火が打ちあがり開始となります。すぐに連発の見せ場を作ってくれ迫力があり来て良かったなと思います。
歓声もあがり盛り上がるグループや、子供がぐずったりしているのをあやす家族づれの声が聞こえ、冬の花火もいいなと思いつつ空に目を向けています。
暫くボォ~と見ていたのですが、自分のすぐ後ろに若い男の子5~6人のグループらしき声が耳に入ります。
年代は高校生でしょうか、大学生位でしょうか。
別にいやな感じではないのですが、花火が上がるとそれに合わせて
「エンタイタイガーーーー!!」
と、はっきりとは聞き取れないのですが何か叫んでいます。
まあ、気にせず次々と打つあがる花火を見ていますが、やっぱり一発一発、例外なく何か合いの手を入れてきます。
土星のような花火が上がると「ウェンテイタイガーーーー!!」
流れ星のような花火があがると「センテイタイガーーーー!!」
こんな具合に入れられると、こっちもだんだん気になりだします。
「延滞タイガー」「選定大河」何を言っているんだと。
最近流行りのこんな発音のワードはあったのか? 花火の種類に対して規則性はあるのか?
もう頭の中は、合いの手と花火が6対4ぐらいの感じになっています。
そうこうしている内に終了時刻15分前になったので、駅方面に帰ることにします。
この人数が一斉に帰り始めたら大変なことになると思い、まだまだ会場に向かおう人々とすれ違いながら歩きます。
線路をくぐって南口にでると人も疎らで、静かさにホッと一息気を抜くと、先ほどの
「延滞タイガーーーー!!」
が頭の中で鳴り響きます。小一時間聞かされ続け、完全に耳についてしまったので今日は早めに帰ることにします。
エラいお土産を頂きました。
「選定タイガーーーー!!」