行政書士Aの骨格

出来事の記録により、『気づき』の共有が出来ればと思ってます。

映画「沈黙-サイレンス」を見たら紐付されたリアルなイメージが溢れる

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出典Amazon マーティン・スコセッシ監督「沈黙-サイレンス」

昨年、行こう行こうと思いつつ見逃していた映画がAmazon prime videoの無料となっていたので見ることにしました。

 

作品はマーティン・スコセッシ監督「沈黙-サイレンス」です。

 

遠藤周作の小説「沈黙」が原作で、舞台は17世紀、江戸時代の長崎。江戸幕府キリスト教の国であるポルトガルとスペインなどの入国を禁止した鎖国政策が物語の下地となっています。

ポルトガル人の宣教師が厳しい異国の地での活動を通じ、信仰とは何かということを考えさせられるそんな内容です。

 

この映画はちょっと思い入れがあって、ちょうど同じ年に九州へ計画を立てずにフリースタイルで旅行に行きました。

その時に長崎周辺も周ったので、実際にその土地に行くと肌感覚で感じるものが有ります。

 

作品の中で、隠れキリシタンに対し凄惨な拷問と処刑が行われるシーンもあり当時の状況が肉薄してきます。

その場所の一つとなったのが、雲仙です。

雲仙と言えば普賢岳の噴火が子供の頃に火砕流が迫ってくるショッキングな映像として記憶に残っていますが、火山なので温泉が湧いています。

その源泉の熱湯を使った拷問などにより、キリスト教の棄教をさせるということが行われていたようです。

 

この雲仙に行くつもりでしたが、大雨が降っており雲仙は取りやめて麓の島原城に行きました。

島原城はお堀があって石垣があるのですが、これが立派なつくりで素晴らしいのです。

駅もローカルな良い感じで、決して大きい町ではないと思いますが、少し歩くといきなり凄いお城が現れます。

本丸は復元されたものですが、石垣は当時のものです。

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長崎県島原城

そしてこの石垣を建設することにより多大な年貢の取り立てがあり同時にキリスト教への弾圧により、地域の領民たちは困窮します。

これが原因となり天草四朗を中心に島原の乱が起きました。

島原の乱終結の翌年にポルトガル船の入港が禁止され、この映画の世界へとなっていきます。

 

この映画のテーマとなる「信仰とはいったい」という部分と共に、この映像というか時代の演出がリアルなところが自分は好きです。

重厚な演出の時代劇も良いのですが、この映画のようにその当時の空気感がタイムスリップしたらこんな感じかなと思わせくれる演出の日本映画も見てみたいです。

へんな海外の作品で出てくる西洋から見た東洋を一緒くたにしたような場面は一つも有りません。

途中、昔の中国っぽい場面が出てくるので「またか」と思いましたが、きちんとそこは中国の設定で日本とは作り分けられています。

 

弾圧から逃れる為に五島列島の方にもキリスト教徒の人々は移っていったようです。

少し手前の炭鉱の島、池島にも行きましたが島に渡るフェリー乗り場まで路線バスに乗って海岸線から山の中まで通り向かいます。

バスの中で地元の年配の方に「この辺りもキリスト教の信者の方が結構いた」と聞き、そこで遠藤周作の「沈黙」の話となりました。

自分は映画化されたものがやっているので見たいという話をします。

地元の方とはここでお別れしてバスを降り、島へのフェリーに乗り換えです。

バスの窓から見た風景が、映画を見ているときの強い色付けとなり、より立体的になります。

 

他国から宣教師が来るということは西洋の傲慢さでもあり、植民地政策の先遣隊だという側面もあり一概に野蛮な国、日本が迫害したとばかりは言えないと思います。

しかし、苦しい生活の中でそれで救われた人がいるのも事実です。

当時、危険がある中で見知らぬ国に宣教をするという目的を持って命がけで海を渡ることに、そこはかとない「信仰のちから」を感じます。

特に信仰を持たない自分は、信仰がある方が幸せか、信仰を必要としない方が幸せなのかこの映画を見て考えさせられました。

季節外れの花火大会と粋?な合いの手

本日は立川市昭和記念公園で花火大会が有りました。

11月23日、もう晩秋というより冬に近いですが、今年は夏の花火大会が中止となった為に代わりにこの時期にという事です。

通常は中止となったらその年は延期をしないのですが、ちょうど何十回記念の年だったようなので改めて行ったようです。

 

自分は子供の頃からこの花火大会の存在も知っていたし、遠くから見たりしたこともありました。

ですが近くで見る機会はあまりなかったので、今年は事務所から近いので歩いて行ってみることに。

元来、混雑が嫌いなので、こういった場には近づかないようにしていました。

唯一、神奈川県大磯町に住んでいる時に、大磯の海岸近くで上がる花火を砂浜の防波堤にすわりながら、暗い海に同時に写るのを見ていたりしたことがあっただけです。

500発とチープですぐに終わってしまいますが、風情があってこれがまた良いんです。

 

立川は昭和記念公園だけで33万人くらい集まるということなのでどうしようかと思いましたが、11月だし夏に比べると大分少ないだろうと様子を伺いに出かけたわけです。

 

立川駅の北口に出ると一気に人が列をなして、会場まで連なっています。

普段も人は多いのですが、ここまで多いのは見たことが有りません。冬でこれですと夏は恐ろしいことになっていることでしょう。

 

人ごみに流されながら立川駅に近い会場に着くと、物凄い人数が目に入り大丈夫かと思いましたが、公園も広いので混んではいますがギュウギュウではありません。

芝生のスペースは埋まっているので脇の方で立ってみることにしました。

開始は18時と早めとなっており、始まるまで数分なので大人しく待っています。

歩いていると気にならなかったのに、じっと立っていると結構な寒さを感じ周りの人もぶるぶるしていました。

 

程無く花火が打ちあがり開始となります。すぐに連発の見せ場を作ってくれ迫力があり来て良かったなと思います。

歓声もあがり盛り上がるグループや、子供がぐずったりしているのをあやす家族づれの声が聞こえ、冬の花火もいいなと思いつつ空に目を向けています。

 

暫くボォ~と見ていたのですが、自分のすぐ後ろに若い男の子5~6人のグループらしき声が耳に入ります。

年代は高校生でしょうか、大学生位でしょうか。

別にいやな感じではないのですが、花火が上がるとそれに合わせて

 

「エンタイタイガーーーー!!」

 

と、はっきりとは聞き取れないのですが何か叫んでいます。

 

まあ、気にせず次々と打つあがる花火を見ていますが、やっぱり一発一発、例外なく何か合いの手を入れてきます。

土星のような花火が上がると「ウェンテイタイガーーーー!!」

 

流れ星のような花火があがると「センテイタイガーーーー!!」

 

こんな具合に入れられると、こっちもだんだん気になりだします。

「延滞タイガー」「選定大河」何を言っているんだと。

最近流行りのこんな発音のワードはあったのか? 花火の種類に対して規則性はあるのか? 

もう頭の中は、合いの手と花火が6対4ぐらいの感じになっています。

 

そうこうしている内に終了時刻15分前になったので、駅方面に帰ることにします。

この人数が一斉に帰り始めたら大変なことになると思い、まだまだ会場に向かおう人々とすれ違いながら歩きます。

線路をくぐって南口にでると人も疎らで、静かさにホッと一息気を抜くと、先ほどの

「延滞タイガーーーー!!」

が頭の中で鳴り響きます。小一時間聞かされ続け、完全に耳についてしまったので今日は早めに帰ることにします。

 

エラいお土産を頂きました。

 

「選定タイガーーーー!!」

蘇ったあの頃の味【パワー軒】稀少な二天一流の剛剣その2

 

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パワー軒 塩豚骨ラーメン+トッピング

いよいよ、20年数年ぶりに食べる機会が訪れたわけです。

 

店の前に立つと「燕三条」の文字がデカデカと掲げられています。

この店舗の前は既に何回か通り過ぎていましたが、燕三条ラーメンがメインの扱いとなっていた為に昔食べたパワー軒とは気が付きませんでした。

当時は白い超濃厚なとんこつラーメンと醤油ラーメンだけだったので、燕三条ラーメンは存在していなかってのです。

 

この時点ではまだ昔のパワー軒と同一の店だという確証はありませんでしたので、店に入り手がかりを探してみます。

まず券売機で食券を買うので選ぼうとしますが、やはりメインは燕三条ラーメンとなっています。

たしか昔食べていたのは、塩豚骨と表示されているのものがそうではなかったかとこちらのボタンを押します。

店主と思しき方に食券を渡しますが、昔はヒゲを生やしていて、もっとマッチョな記憶があったので、「どことなく面影があるかな」程度の認識です。

 

そして期待を押さえつつ待っていると、目の前にラーメンが出てきました。キクラゲがのっているヴィジュアルが記憶の片隅にアクセスし、この時にようやく昔食べたパワー軒だということが分かりました。

白く濁ったスープを口に入れると、たしかにあの頃の味を呼び覚まして美味しいのです。

しかし、しかし何かが足りないような気がします。

 

「あの頃の超こってり濃厚ってこんなもん?」

 

まあ、自分の記憶が思い出補正で少し美化されていたのだと思い、その日は店を出ました。

ちょっとさみしい気持ちながらもそれほど気にはしていません。なぜならメインに掲げられている燕三条ラーメンが気になっていたからです。

暫くして、この興味を魅かれて再訪することになります。

 

新潟県燕三条市のご当地ラーメンという事ですが、自分は初めて聞く名前でした。

味は魚介豚骨と最近増えているタイプだが、これはレベルが違います。どっちつかずな中途半端さがなく魚介のダシと背油豚骨スープが素晴らしいバランスでマッチしています。

ここでようやく店主の方と20年数年ぶりに食べた経緯と、このラーメンがすごく美味しいということをお話ししました。もちろん前回食べた塩豚骨がイメージと違っていたとはこちらからは、言ってません。

店主のほうから話された中で、

「塩豚骨ラーメンは昔に比べると少しとろみを抑え薄目にしたが、昔の濃さに戻そうと思っている。」

というようなことを言われていました。ここでピンときました。

 

なるほど、前回食べたときに感じた物足りなさはコレだったんだと合点がいき、それから数か月経過しました。

 

この間も何回か食べに行きましたが、毎回、燕三条ラーメンのみ頼んでいました。

その日もいつもの通り注文しようと思っていたところ、ふと「濃くする」と言われていた言葉を思いだして試しに塩豚骨を頼んでみることにしました。

そしてゆっくりとスープを口に含むと、前回食べたときと明らかに違うドーンという濃厚な豚骨の味が広がりました。

そうです。言葉通り、見事に20年前の味が蘇り、超こってりで濃厚さを取り戻したラーメンは思い出補正なんかではなかったことを確認させてくれました。

 

通常、系統が異なる味のメニューがあった場合は両方良くないか、メインの方のみが美味しいことが多いです。

しかしパワー軒は違う。魚介とんこつと超こってりとんこつ両方がすごいレベルで同居しています。

 

この瞬間にマッチョだった昔の店主を思い出し、中学の頃にハマった宮本武蔵にまで記憶は飛んで、剛腕による二天一流の文字が浮かびあがります。

 

もう二度と見ることが出来ないと思っていたイメージが、こうして現実として味わうことができ、気が付くと、刀を掴み両手を振り上げて仁王立ちしている大男の影がヌゥっと目の前に現れるような、そんな気がした日でした。

 

こってりが好きな方はぜひ味わってみて下さい。

 

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蘇ったあの頃の味【パワー軒】稀少な二天一流の剛剣その1

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出典:Amazon 吉川英治作小説「宮本武蔵

中学の頃に友人のT君から借りた「空手バカ一代」という漫画には、かなり影響を受けました。

T君は奇行が多く少しまわりからは浮いている存在でしたが、自分とは妙に気が合うのでよく遊んでいました。

T君は芸術的センスが有り、ちょっと前の世代のカルチャーなどもT君経由で知識を得ていました。

その一つが梶原一騎原作、つのだじろう作画の極真空手創始者マス大山の実録物風の漫画空手バカ一代でした。

 

物語は戦後の混乱期から始まるのですが、進駐軍による無法地帯となっているところへ、特攻隊帰りのマス大山が襲われている女性を助けるというような場面から話は進んで行きます。

この陰鬱とした戦後の空気感を表現した絵による、梶原一騎つのだじろうが創りだす世界感にすっかり心酔してしまいます。

そしてストーリーの中でマス大山が心の師と仰ぐ、剣豪宮本武蔵も同時にガッと身体の中に入ってきて、吉川英治作の小説「宮本武蔵」も何度も何度も読み返していました。

 

宮本武蔵は両手に刀を持つ二刀流の二天一流という兵法の開祖で生涯60余度の勝負を行い、その全てに勝利したと伝えられています。

有名な所では巌流島での佐々木小次郎との勝負ですが、昨年旅行中に山口県下関の巌流島(船島)の傍を通りテンションが上がりました。

二刀流というと最近ではメジャーリーガーの大谷翔平選手のイメージですが、自分にとっては宮本武蔵だったのです。

 

そんな武蔵ですが、二刀流というのは両手にそれぞれ刀を持つのでかなり力がいりますので、普通は中々自由に扱えないものらしいです。

平均身長が160cm未満だったこの時代に180cmくらいあったと記されており、ものすごい剛腕だったからこその剣法だったのでしょう。

晩年は芸術家としての顔も有名です。

 

多感な中学時代から時は経ち、一人暮らしをしていた場所から程近い立川市にタイトルの「パワー軒」というラーメン屋が出来ました。

当時は、今よりもこってりなラーメンを求めていたので、名前に導かれ食べに行ってみました。想像通りというか想像以上というか、こってり度ヘビー級のとんこつラーメンでした。

その味にすっかりハマり結構通ったのですが、他県への引っ越しを境にして訪れることはありませんでした。

 

それから更に20年数年の時間が経ち東京に戻ってきましたので、久々に行ってみたいなと当時の場所へ向かいました。しかし、もうその場所には店舗はありません。

時間もだいぶ経過していますので閉店したと思い、すっかり意識から外れていました。

 

後日、たまたま同じ店名の看板を元の店舗から数キロ離れた場所で見かけて、同じパワー軒なのかずっと気になっていましたところ、とうとうその機会は訪れました。

謎を解明すべく20年ぶりに食べに行くこととなったのです。

 

蘇ったあの頃の味【パワー軒】稀少な二天一流の剛剣その2につづく。

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いかなる結果か?「高照度光療法」続編

「Charmax ブライトライト 10000ルクスLEDライトボックス SLT001」を購入し、使い始めてから1か月程経ったので、実験結果をお伝えしたいと思います。

と、言ってもデータ的なものは一切取ってなく、全て感覚上の事なのでただの気のせいかも知れないという事を最初に申し上げます。

 

まず本機についてですが、すぐに壊れたらイヤだなと思っていましたが今の所、問題なく使えていますし、明るさも変わらず眩しい光を放ち続けています。

それほど困る訳では無いですが安全性の為か2時間で自動offとなるので、切れたら入れ直すことが必要です。

熱くなるまでは熱は持たないので、この仕様は必要有るのかなと思いますが、たいして気にはなりません。

簡単な構造ですがスタンドが縦位置と横位置で立てられるようになっていますので、デスクライトとしても使えますし、本を読む時に背中側から照らせば結構いい感じです。

ひとつ注文を付けるとしたら、タイマーで自動onが出来れば言う事ないです。

 

肝心な「高照度光療法」として使用した感じですが、前回も書きましたが調子が悪いと言っても、元々それほど深刻なものでは無いということを差っ引いてお読み下さい。

 

使用してから1か月経った現在の状態からお話ししますと、だいぶ調子が良いです。

厳密にいいますと、最高に体も心も軽く調子が良い状態を「5」・特に可もなく不可もない状態を「0」・身も心も重い最悪の状態を「-5」としたら「0前後」になったかなあといった感じです。

 

使い始めの頃は、タイマーをセットしてライトを顔の近くに寄せ、薄目にしてライトの端が少し入るかな入らないかな位の所に手で持ってセットしていました。

これでも夏の日差しの中で寝ている感はあり更に夏っぽい音楽を聞いたり、kindle本の音声読み上げを聞いたりしていました。

 

タイマーは30分、日によってプラス15~30分おかわりをして、リクライニングを倒し脱力状態の時間を過ごします。

そうするとモゾモゾと動きたくなるというか、身体が温まるというか、そんなような気持ちになってきます。

微妙な変化かもしれませんが、結構これが大きかったりします。

そうしたら、ライトの位置をパソコンの横に置いてこちらに照射するように移動し、夏の日没時間の19時位で消灯します。

現在はパソコン横の位置のみで行っていますが、1か月前を比べると今とは明らかに違いがあります。

 

ただし、少しズレますが同時にビタミン系のサプリなんかを取り始めているのでどちらの効果かハッキリとはわかりません。

自分としてはどちらでも結果さえ良ければいいのです。

このライトについて言えば、夏の晴れた日と秋の晴れた日で同じ晴天でも気分が少し変わりますよね。

それと全く一緒ではないのですが、少なくともそんなような気分に影響を与える部分はあると思います。

 

もしこのまま故障せずに、5千円未満のこの価格で数年使えたら結構良い商品だと思います。

 

とりあえず、来年の春までは使い続けてみて、また報告します。

 

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行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その6

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ここまで判例六法での学習について書いてきましたが、予備校や市販のテキストが意味ないかというとそんなことはないです。

 

初学者がいきなり過去問から該当する条文・判例を探しだし、そこから分析するのは難しいことです。

基礎を体系的に理解するのにテキストは非常にわかり易くなっているで、最初は分析を行えるようになるまで、わかり易い所から入るのが良いと思います。

 

それと、テキストは過去問と論点ごとの最低限知っておくべき内容が記載されていますので、ここを押さえておくことは必須です。

繰り返し出題されている論点を落としては合格が難しくなってしまいます。

テキストで学習しつつ足りない部分を毎日の筋トレのように、判例六法での学習を基礎トレーニングとして行うことが地味な作業ですが、得点力は上がると思います。

 

行政法民法を中心に書いてきましたが、会社法地方自治法はテキストを中心にして、過去問と問題集を行っていました。問題集はタクティクスと地方自治法問題○○○選みたいな名前でした。

 

法令択一問題は40問ですが全てわかる必要がなく、半分程度、自身を持って解答できれば良いと思います。

絶対ではないですが、残りの20問はどれか一つの番号を固定で選べば確率1/5ですから4問、消去法で一つの肢が切ることが出来れば更に確率が上がりますので、5問前後は取れる可能性が十分にあります。

トータルで最低25問を押さえておけば、6割は超えるので可能性が上がるのかなと思います。

 

一般知識はとりあえず足きり回避は最低限として、出来れば9問取れると法令の方がまずまずの出来で良くなります。

10問以上とれる方は択一か記述どちらか多少コケてもいけるラインです。

対策が立てられる範囲は限られますが個人情報関連は落とさないようにします。

 

文章理解は公務員試験用の問題集を少しずつやっていました。憲法も文章理解的な部分があるので多少は活かせると思います。

 

後は水物と開き直っていましたが、たしか就職試験の一般常識問題集みたいのを直前期にざっくり見たような気がします。

そのものズバリ当たらなくても推察できる基準になればいいかなと考えていましたが、ざっくり過ぎてあまり結果に繋がらなかったような。

 

法令・一般知識とも、ちょっと見てわからない問題はバンバン飛ばして、考えればできる問題に時間を使っていました。

そしてわからない問題の解答番号は、前述の最初から一つに決めて固定します。(例えば3番とか4番とか)

固定にしていた番号の選択肢を見て明らかに違うようなら別の番号に変更して確率を上げます。

 

解らない問題は、なまじ検討すると誤った方を答えたくなる文面になっていたような気がするので、そこを追いかけてそれぞれに解答すると、時間のロスと下手をすると全部はずれる可能性があります。

より確率を上げる為に何も考えずに一定の番号にしていました。

 

捨問に関して重要度「C」とか「低い」とか表現は色々とあると思いますが、正解出来なくても良いような過去問の正解番号を分析しても面白いと思います。

当時はどの番号を選んだとしても0問ということは無かったのですが、若干ある番号に偏りがありました。

実際に本試験では、解らない問題をその番号で固定しましたが複数問正解しました。偶然なのか、当時だけのことだったのかも知れませんが。

 

以上、経験したことをお伝えしてきましたが学習していた頃から数年経っていて詳細な事は忘れているし、当時とは状況も変わっているのではないかと思いつつも参考になる部分が少しでもあればと書いてみました。

もっと効率が良い方法や、テキストのみで合格できてしまう方もいると思います。

 

ただ、もし行政書士試験を受験していて点数が伸びなくて悩んでいる方がいましたら、今取り組んでいるものにプラスで構いませんので、判例六法での学習を保険的に取り入れてみて下さい。

今、これを書いているのが11月ですので今月試験があります。

合格をお祈りしていますが、残念ながら不合格になってしまったとしてもチャンスです。ぜひ学習に使った資料で答え合わせをしてみて下さい。一つの方向性が見えてくると思います。

 

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行政書士試験合格の為に保険的に行っていた方法その5

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次にピックアップしたものをどうやって覚えていくかです。

全ての論点を想起して記述できるくらいのレベルまで覚えるのは理想ですが、それだと当然時間がかかってしまいます。そこで、記憶のレベルに次の様な段階をつけていました。

  1. 問われた条文・判例を想起して完全に記述できる
  2. 記述までは出来ないがそれ単体で正誤が判断できる
  3. 比較すれば正誤が判断できる
  4. なんとなく見たことがある

配点からいっても記述問題である程度の点数を取る必要があるので、記述問題用のリストを作り完全に書けるようにしておきます。

 

記述問題ではそれほど凝った法的思考を試されるようなものは出なかったような気がします。

条文・判例を知っていて書けるかだけですが、ただの丸暗記ではなく問題が何を問うているかを理解する為には条文・判例の要旨を押さえておくことも大事です。

 

現在はわかりませんが、当時は過去の択一問題で出題された論点から記述問題が一問は出題されていました。前年の問題からが多かったような記憶があります。

それと過去に記述問題として一度出題されたら再び同じ問題が記述で出ることはあまり有りませんでした。

特に民法行政法は過去随分と遡り、まだ出題されてなく、これはあやしいなという論点はレベル1に重要度を上げます。

 

実際、試験当日の朝少し早めに会場近くに入り、ウォーミングアップ用の最終見直しリストを確認していた中から1問そっくりそのまま記述問題が出題されました。

ほぼ完全に解答できましたが、ラッキーというより「やっぱり出たか」といった感じでした。

 

地方自治法を除く行政法の条文と、ど定番の重要判例に関しては、このレベル1に設定していました。たとえ記述問題で出題されなくても、多肢選択式問題の正答率には影響したと思います。

 

上記以外のものは基本的にはレベル2を目指しますが、レベル4であってもギリギリのところでは意味があります。

テキストのみで学習していると見たことがない判例が出題された場合、自分が知らないだけかも知れないと思い正誤の判別が出来ません。

しかし判例群に目を通してピックアップするという作業を行っていると、特徴的な判例は選定の際に引っかかっているはずなので、これだけ特徴があるのに見た記憶がないとなると誤りの可能性が高いとなります。

ここまでにしておけば100%ではないですが、消去法に使え正答率が上がります。

 

この学習方法を行っていて感じた出題者の意図は、

A、テキストに載っている内容や、過去問にも何回か出てきているような基本的な論点は押さえているか。

B、テキストだけの範囲ではなく、それ以外の学習もしているか。(特に判例)

C、法的思考力を問う問題。

D、判例六法を見てもわからないような、解答出来なくても合否に影響がない問題。(いわゆる捨問)

このような内容を組み合わせて出題されているような気がします。

 

問題を解いていてスカッと解答できる問題と、何かモヤ~とする問題がありますが、Aのみの学習だと「何これ全然わからない」となります。

そこにBを加えれば消去法で解答が出せたり、少なくても切れる肢が増えるので正答率は上がり捨問も見分けらるようになります。

法的思考力はそもそもベースとなる知識が必要となるので、どちらにしてもA、Bを学習し深めていくことになります。

 

このように自分で設定した基準レベルで覚えたら、そこをチェックして消し込んでいきだんだんと絞っていきます。

分量が結構あるので、一通り終わってから最初に戻るとなると既に忘れてしまっているものも多いので、先へ先へ進めつつ定期的に復習することが大事になります。

軽く目を通す程度でも忘却曲線は緩められると思います。

 

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