行政書士Aの骨格

出来事の記録により、『気づき』の共有が出来ればと思ってます。

思い出補正と「ホープ軒」

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(武蔵村山市 村山ホープ軒)

 子供の頃に刷り込まれたことは、大人になっても引きずるものですが、食べ物なんかもそういった部分は大きいです。

一度覚えた味は一生変わらない部分と、思い出補正が入ることで理想化されてしまい、現在の味が物足りなくなってしまう部分があります。

 

人生最初にインパクトを得た食べ物が武蔵村山市にある「村山ホープ軒」です。子供の時にかなりハマり現在に至るわけですが、記憶中の当時の味とは違うように感じます。

創業が1975年位のようなで、まだオープンしてからそれほど経っていない時期に味わっています。その頃は現在の左半分の大きさで、一列のみのカウンターで営業していました。

この時の味が最強だったと思うんですが、今となっては確かめようが有りません。

当時の世間一般のラーメンは、醤油、味噌、塩味が定番で、背油ギトギトというのは珍しい存在でした。そんな中で衝撃的な味だった為に、舌が引きずられたのでしょうか。

 

その状態で何年も営業していたのでしたが、となりにあった「コロコロとんかつ」という定食屋が閉店し、その後、壁を取っ払い現在の形に改装されました。

 

ちなみにこの定食屋、ネーミングは更にとなりの、まだまだ活気があった「コロコロセンター」というショッピングセンターからとったものと思われます。中々おいしく、朴訥とした店主を子供ながらに覚えていますが急に閉店してしまいました。

 

話を戻しますと、改装し大きくなった店舗に食べにいったときに、何か味が変わった気がしました。改装と同時なのか、だんだん変わったのかは記憶が定かでありません。

毎日でも食べたかったのが、いつのまにか足が遠のき他県への引っ越しとともにまったく行くことがなくなりました。

 

そこから随分と時間が経ち東京に戻ってくることになり、久々に食べに行くことにしました。思い出の味との再会ですが、ノスタルジーに浸りながらラーメンを待っていました。

そして目の前に出てきたスープを一口飲むと、「あれ、おいしいな」と素直に思いました。(上の写真ネギラーメン 昔は無かったです)

たしかに、小さい店舗の頃とは何か違う気がします。麺ももう少し細かったような・・・。

 

それでも改装時の一時よりおいしく感じ、そして今では、定期的に食べにいっているのですが、味のセッティングによってあの頃の理想郷を追い求め続けています。

 

記憶が作り出した幻想かどうか、もう一度食べてみたいなあ。